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生後6ヶ月までの子どもの脳細胞は、体温の上昇には慣れていません。急激に体温が上昇したときに、 脳細胞がびっくりして出さなくても良い指令をだしてしまうために、
全身の筋肉が勝手に動いてしまうのが"熱性けいれん"です。 今回は熱性けいれんのお話をしましょう。
熱性けいれんは子ども特有の症状で、病気とは思わなくてよい、未熟な脳の反応です。 ある程度、神経細胞が発達してくると起こさなくなりますから、
それまで、起こした場合の心構えをしておきながら、子どもが大人になるのを待ちましょう。
いつごろまでか−。だいたい、小学校に入学するころには起こさなくなります。何年かぶりに小学1年で起こしても、それが以前とくらべて特別変わったけいれんでなければ、
それで最後と思っていでしょう。けいれんしているときは、力が入っていて口をあけることは非常に困難です。無理してあけると、口を傷つけることになりかねませんから、やめましょう。
まずは、呼吸しているかどうかが大切です。呼吸さえしていればけいれんが多少長引いてもあわてることはありません。呼吸しやすいように、服をゆるめたり、けいれん後によく吐いたり
しますから、誤嚼して呼吸しにくくならないように、顔を横に向けて吐いたものが自然に口の外へ出せるような姿勢をとらせましょう。
次は、どんなけいれんかをよく観察してください。触ってはいけないということはありませんので、抱っこしながらでも良いですから、声をかけて意識があるかどうかを確認し(小さな子ども
の場合、夜中の意識状態は難しいですが、ふだんと比べてよく判断してください。)手足の動き、(少し余裕があれば手足の動きに左右差はないか)視線の方向、などを確認してください。
そして、そのけいれんが何分くらい続いているかを見てください。呼吸が不規則な様子が続いていたら、けいれんをとめないといけませんから、救急車を呼んで、すぐ診てくれる病院へ搬送して
もらいましょう。呼吸が規則正しく戻ってきて、顔色が悪くなければあわてることはありません。子どものけいれんは、ほとんどが病院につく前に止まってしまうことが多いですから、発作を
起こしているときにそばにいた人がどれだけしっかり状態を観察して、診察してくれる医師に伝えてくれるかがとても大切です。
「ひきつけてしまって!」「けいれんを起こして…」とあわてるご両親が多いのですが、落ち着いて確認すると、熱の上がり際の悪寒(寒気) だったりすることも多いのです。
はじめてのけいれんの場合は、その原因になるような、神経系の病気がないかどうかを判断してもらうためにすぐに受診したほうがよいでしょう。 ほとんどが風邪の熱に伴う熱性けいれんですが、まれに、骨髄炎や脳炎、てんかんの症状であったりする、することがあります。診察上、疑わしいサインがなければ、初めてのけいれんで
、脳波をとったり、頭のCTをとったりなどむずかしい検査をする必要はないでしょう。そういった重篤な病気が原因でないと思われれば、熱性けいれんという診断になります。
熱性けいれんを一度起こした子どもが3人いたとすると、そのうちひとりはもう一度起こす可能性があるので、小児科にとってはそれほどめずらしい症状ではありません。
ということで、お知り合いのお子さんのなかには、けいれん予防の坐薬を使っていることをお聞きになった方もいらっしゃるでしょう。これにはダイアップという坐薬があります。
1度だけの経験でしたら、予防の必要はありませんが、何度も起こしてしまうお子さんや、一回めだけの経験であってもけいれんの時間が長いなどの特殊なタイプであった場合には
予防を勧められることがあるかもしれません。熱性けいれんは、見た目が元気そうであっても、以前にけいれんしたときほど高い熱ではなくても、そういった様子とは関係なくけいれんは
起きてしまうものです。ですから、予防の坐薬を使う場合には、指示されたタイミングで利用することをお勧めします。
めずらしい症状ではないし、特定の病気ではないとはいえ、けいれんを1度見てしまうとこわいものです。わからない点がありましたら、毎週、日曜診療をしておりますので、
外来でご相談ください。
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