ブログ

    よくある質問7

    Q:膝に水が溜まると言います、どうしてですか?また、よく膝の水は抜くと癖になるから抜かない方が良いと聞きますが、本当ですか?

     

    A:テレビに出ていた整形外科の先生が、膝に溜まる水は例えば、「おしっこのようなもの」と表現されていましたが、まさにその通りだと思います。
    おしっこは血液の中から腎臓で不要な老廃物がおしっことして排出されます。膝の水も膝に炎症が起こると血液から炎症を抑える物質を吸収しその結果、不要な水が、膝に溜まります。
    その水は少量だと自然に吸収されてしまいますが、多量だと吸収しきれずに膝の関節胞内に溜まってしまいます。関節胞内にたまった水は、出口が無い為に、関節胞を圧迫するようになります。
    水が溜まった患者さんはだいたい、「先生、膝が腫れて痛くて歩けません」と訴えてくるのでわかります。その様な患者さんは水を抜いてあげると痛くて歩けなかったのが噓のように歩けるようになります。
    しかし、痛くなくなったからと言ってまた歩きすぎたりすると再度炎症を起こして水が溜まってしまいます。これが癖になるという所以です。
    だから、水が溜まって抜かれた患者さんは、しばらくは歩くのを控えて安静にされると良いと思います。