- 夜に肩が痛くて眠れない
- 腕を上げると強い痛みがある
- 腕に力が入りにくい
- 物を持ち上げにくい
- 服を着替える時に肩が痛む
- 髪を洗う時に腕が上げにくい
- 痛みや動かしにくさが長引いている
腕が上がらない時はどうする?原因・治し方・治療法を解説
腕が上がらないなどの症状があると、「そのうち治るのか」「整形外科に行くべきか」と迷う方もいるのではないでしょうか。この記事では、腕が上がらない原因や考えられる病気、自宅でできる対処法、当院で行う検査・治療について解説します。
腕が上がらないのはなぜ?
腕が上がらない状態は、肩まわりの関節や筋肉、腱などに負担がかかり、痛みや動かしにくさが出ている時に起こりやすくなります。「腕を上げると痛い」「肩より上に上がらない」「服を着替える時や髪を洗う時につらい」といった症状がある場合、肩の中で炎症が起きていたり、動きに関わる組織が傷んでいたりすることがあります。
実は腕が上がらない原因は一つではありません。なかでも多いのが四十肩・五十肩ですが、別の病気が関係していることもあります。症状に合った対応を行うためにも、まずは肩の状態を確認することが大切です。
腕が上がらない原因として多い四十肩・五十肩とは?

四十肩・五十肩は、肩を動かす時に痛みが出たり、腕を上げにくくなったりする症状の総称として使われることが多い言葉です。医学的には肩関節周囲炎と呼ばれることもあり、肩の関節まわりに炎症が起こることで、日常の動作がしづらくなる場合があります。
特に、服を着る、髪を洗う、棚の上の物を取る、背中に手を回すといった動きで痛みを感じやすくなります。痛みを避けて肩を動かさない期間が続くと、肩まわりがこわばり、さらに動かしにくくなることもあります。
四十肩・五十肩以外で腕が上がらない時に考えられる病気
腕が上がらない症状は、四十肩・五十肩だけでなく、肩の腱や関節に関わる病気が原因となることもあります。
腱板断裂・腱板損傷
腱板は、肩の奥で腕を動かす働きを支えている組織です。ここに傷みや断裂が起こると、腕を上げようとしても力が入りにくくなったり、肩を動かす時に痛みが出たりします。転倒やスポーツで肩を痛めた後に起こることもありますが、加齢によって少しずつ腱が傷んで症状が出る場合もあります。
石灰沈着性腱板炎
石灰沈着性腱板炎は、肩の腱に石灰がたまることで強い痛みが出る病気です。急に肩が痛くなり、腕を少し動かすだけでもつらく感じることがあります。特に夜間に痛みが強くなることがあり、眠れないほどの痛みで受診される方もいます。突然の強い肩の痛みがある場合は、無理に動かさず、状態を確認することが大切です。
変形性肩関節症
変形性肩関節症は、肩の関節に負担がかかり続けることで、関節の動きが悪くなる病気です。腕を上げる時に痛みが出たり、肩を動かした時に引っかかるように感じたりすることがあります。
こんな症状がある場合はご相談ください
腕が上がらない症状が続いている場合や、日常生活に支障が出ている場合は、肩の状態を確認することが大切です。
痛みを我慢して無理に動かし続けると、症状が悪化したり長引いたりする場合があります。原因に合わせた対応を行うためにも、気になる症状がある方は一度ご相談ください。
腕が上がらない時に自宅でできる対処法
痛みが強い時は安静にする
肩の痛みが強い時は、腕を高く上げる動作や重い物を持つ動作を控えましょう。痛みが出にくい姿勢で過ごし、肩への負担を減らすことが大切です。特に、動かすたびに強い痛みが出る場合は、無理にストレッチを行う必要はありません。痛みが落ち着くまでは、日常生活の中でも肩を使いすぎないように注意しましょう。
痛み方に合わせて冷やす・温める
急に痛みが出た場合や、肩に熱っぽさを感じる場合は、冷やすことで痛みが落ち着くことがあります。一方で、慢性的なこわばりや重だるさがある時は、温めることで肩まわりが動かしやすくなる場合があります。ただし、冷やす・温めることで痛みが強くなる場合は、無理に続けないようにしましょう。
無理のない範囲で肩甲骨まわりを動かす
痛みが落ち着いている時は、肩甲骨まわりをゆっくり動かすことで、肩のこわばりを和らげやすくなります。肩をすくめる、肩甲骨を軽く寄せる、背中をゆっくり伸ばすなど、痛みが出ない範囲で行いましょう。大切なのは、強く伸ばすことではなく、気持ちよく動かせる範囲にとどめることです。痛みを我慢して行うと、かえって肩に負担がかかる場合があります。
寝る時は痛い肩を下にしない
寝ている時に痛い肩を下にすると、肩に体重がかかり、痛みが強くなることがあります。できるだけ痛い側を下にしない姿勢を意識しましょう。横向きで寝る場合は、クッションや抱き枕で腕を支えると、肩への負担を減らしやすくなります。
腕が上がらない時にやってはいけないこと

強い痛みを我慢して無理に動かす
強い痛みがある時に、無理に腕を上げたり肩を大きく回したりする必要はありません。肩の中で炎症が起きている場合、無理な動きが刺激となり、痛みが強くなることがあります。動かさないと固まるのではと不安になる方もいますが、痛みが強い時期は無理をしないことが大切です。ストレッチや体操は、痛みが落ち着いてから、無理のない範囲で行いましょう。
自己判断で強く揉む
肩がこっているように感じても、強く揉んだり押したりすることは控えましょう。肩の中で炎症が起きている場合、強い刺激によって痛みが悪化することがあります。軽く温める、楽な姿勢で休むなど、肩に負担をかけにくい方法を選ぶことが大切です。
痛み止めだけで長期間様子を見る
痛み止めで一時的に症状が和らいでも、原因そのものが改善しているとは限りません。痛みが続く状態を放置すると、肩の動きが悪くなったり、日常生活に支障が出たりすることがあります。特に、夜に痛くて眠れない、腕に力が入りにくい、物を持ち上げにくいといった症状がある場合は注意が必要です。
腕が上がらない時に当院が行う検査
問診・触診
まずは、いつから腕が上がらないのか、どの動作で痛みが出るのか、夜間の痛みがあるのかなどを確認します。あわせて、肩を動かせる範囲や痛みの出る場所を確認し、症状の原因を見極めていきます。実際に腕を前・横・後ろに動かしていただき、どの方向で痛みが出るかも確認します。
レントゲン検査
レントゲン検査では、肩の骨や関節の状態を確認します。骨の変形や関節のすき間、石灰がたまっていないかなどを確認することで、変形性肩関節症や石灰沈着性腱板炎などの可能性を調べます。肩の痛みが骨や関節の変化によるものかを確認するために大切な検査です。
必要に応じた詳しい検査
問診・触診やレントゲン検査だけでは原因を判断しにくい場合は、症状に応じて詳しい検査を検討します。肩の痛みや腕の上がりにくさは、骨だけでなく、筋肉や腱、関節まわりの炎症が関係していることもあります。痛みの出方や腕の動き、検査結果をふまえて、現在の肩がどのような状態かを確認していきます。
腕が上がらない時に当院が行う治療
薬で痛みや炎症を抑える治療
痛みや炎症が強い場合は、内服薬や外用薬を使用して症状を和らげます。痛みが強いまま無理に肩を動かすと、炎症が長引いたり、日常生活での負担が大きくなったりすることがあります。まずは痛みを抑え、着替えや洗髪、睡眠などの負担を軽減しながら、次の治療やリハビリテーションにつなげていきます。
症状に応じて行う注射治療
痛みが強い場合や、炎症によって日常生活に支障が出ている場合は、症状に応じて注射による治療を行うことがあります。注射によって痛みや炎症を抑えることで、腕を動かしやすくなったり、リハビリテーションを進めやすくなったりする場合があります。
リハビリテーションで肩の動きを改善する治療
痛みが落ち着いてきたら、肩の動きを改善するためにリハビリテーションを行います。腕が上がらない状態が続くと、肩まわりの筋肉がこわばり、関節の動く範囲が狭くなることがあります。リハビリテーションでは、肩関節だけでなく、肩甲骨まわりの動きも確認しながら、無理のない範囲で少しずつ動かしていきます。症状に合わせて進めることで、日常生活で腕を上げる動作や、服を着替える動作がしやすくなるようサポートします。
甲府市で肩の痛みにお困りの方は「望月整形外科クリニック」まで
腕が上がらない、肩が痛くて眠れない、服を着替える時に肩がつらいといった症状は、四十肩・五十肩だけでなく、腱板損傷や関節の変化などが関係している場合があります。
当院では、肩の状態を確認し、痛みの原因や動かしにくさに合わせて治療方針を検討します。痛みが強い場合は、薬や注射による治療で症状の軽減を図り、必要に応じてリハビリテーション科と連携しながら、肩の動きの改善をサポートします。
甲府市で肩の痛みや腕の上がりにくさにお困りの方は「望月整形外科クリニック」までご相談ください。お電話にてご相談・ご予約を承っております。