よくある質問6
Q:膝が痛くて病院に行ったら変形性膝関節症のなり始めと言われましたがそれは、どんな病気ですか?
A:膝の関節には、半月板と言う半月の形をした軟骨の成分で出来たクッションの役目をする物がパッキンのように入っています。
半月板は、使い方にもよりますが年齢とともに段々すり減ってしまいます。そうすると膝の部分で上の骨と下の骨がぶつかる機会が多くなり、ぶつかる部分に炎症が起こり、痛くなります。
それを放っておくと変形が始まります。
よく歩かないと歩けなくなると言う方がいますが、それは間違いです。
歩いて痛いと言う事は、歩くと悪化するので歩くなと言う事です。手術はなるべくしない方が無難で最後の手段としてとっておくべきものと思います。
手術をされた患者さんの経過を見ると最初の1,2年は痛みが無くなり調子が良いのですが、3年目辺りから再び痛みを訴える方が多いように思います。そうなると注射も出来ない、リハビリも出来ないので痛み止めの薬を出すしか治療法がありません。手術は、出来るだけ避けた方が良いと思います。
何の病気でもそうですが、早期治療が一番大事です。膝が痛み始めたら早めに整形外科の受診をお薦めします。